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2008年6月11日 (水)

産業廃棄物

活字のことについてです。
先日とある活字屋さんとお話していたら「活字は産業廃棄物なのだから、万が一の事があったら大変なことになる」とおっしゃっていました。(私は産業廃棄物関連の資格を持っているわけでもなく、とても詳しいわけでもないので、簡単に触れることにします。)
活字の成分は、を中心にアンチモン錫(スズ)との合金。この配合率は会社、国など場所が変われば変わります。鉛は比較的柔らかいので、錫で強化し、アンチモンで輝きを足します。こういった金属は単体でも毒性があったり、温度の変化などで結晶構造が代わり毒性が出たりするそうです。なので一般ゴミには出せず、産業廃棄物に指定されています。
先日、凸凹フェスタで手鋳込みの活字を作るとき、鍋でメツ活字(使用後使わなくなった活字)を溶かして使っていました。その匂いが「いいですね〜」と言ったら「あまり吸わないようにしてください」と言われたのは、この成分のためなのですね。

さて今回書こうと思ったのは、活字屋さんから「一般の家庭でもし活字が捨てられたら、責任はどこに来ると思う?」と言われたことでした。それは製造元になるので、一般の方には売りたくないという気持ちがでるのも理解できることでしょう。活版をこれから楽しむ私たちは、そういったことも知ってないといけないということですね。忘れずにもう一度、「活字は家庭ゴミでは出せません!」

しかし知っていればリサイクルして使えるものなのです。一般の活字屋さんはメツ活字では汚れやカスが多く、釜をすぐ洗わなければいけないので、業者に再処理をお願いして綺麗なインゴッドにしてもらってまた使います。朗文堂さん築地活字さんではメツ活字は送って下さいとWebでも伝えていますし、いらなくなったら近くの活字屋さんに相談に行くのもいいと思います。ルフトカッツェもこちらでお売りした「花形便箋」などにつく活字などに関しては、いらなくなったら送って下さいとお伝えしております。なので、それをどこかに覚えておいてください。

活字ではないですが、インクなどを落とす洗い油も活版屋さんで使われているモノは第4類第2石油類に分類され、「乙種第4類危険物取扱」の免許が必要とされています。以前朗文堂さんに相談した時に、ユーザーの方に「版画用溶剤」を薦められているとお聞きして、私も3月の展示会では会場が飲食にも使われるアトリエでもあり、免許もありませんので植物性の溶剤を使いました。匂いがオレンジ系の食器洗い洗剤のようでしたが、使い勝手はかわりませんでした。

といった、危険物が道具に含まれる活版印刷ですが正しく扱えばいいことなので、作るために持っている人も、インテリアとして持っている人も、覚えておいて楽しんでいきましょう。

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