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2008年1月

2008年1月30日 (水)

印刷の切手 ー 追記

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前の項の「印刷の切手」で印刷機150周年の切手を載せたのですが、私はこの切手についてよくわかっておりませんでした。そうしましたら、ブログにご覧になった方が以下のような情報を送ってくださいました。

「この切手の印刷機は、ケーニヒ(Friedrich Koenig 1774-1833)の開発した動力式の円圧式活版印刷機だと思います。グーテンベルクの手引き印刷機の時代から、このケーニッヒの印刷機登場前の19世紀初頭まで、印刷機の基本的な仕組みはほとんど変ることがなかったと言われています。
(トグルの構造の改良や、木から金属への材質の変化以外には、活版印刷機の機構の根本的な進歩はありませんでした。)
この円圧式印刷機は蒸気動力によって動く高速印刷機で、一時間に1,000-1,100枚ほど印刷することができ、大量印刷時代への幕開けとなりました。
この印刷機が実用化されたのは1811年頃のようですから、その150周年記念ということは、写真の切手は1960年頃のものではないかと推測されます。」

グーテンベルクの時代から殆ど改良されず一時間約150部の印刷スピードから、フリードリヒ・ケーニヒが、印刷機を大量印刷できるように実用化していったのですね。○○さん、ありがとうございました。その後1827年頃には一時間4000〜5000部までスピードを上げたそうです。私も詳しく調べもせず、つい「バイエルン?」とか他にも憶測で書いてしまいました。すいません。(ちなみに彼の出身地はザクセン州、亡くなったのはバイエルン州でした)。

ドイツのWikipediaにこの切手の写真が載っていました。
http://de.wikipedia.org/wiki/Friedrich_Koenig

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2008年1月28日 (月)

印刷の切手

切手は結構好きです。
とはいえ、収集してますというほどでもなく、気に入った物があれば買っています。
先日、ドイツものを中心に置かれている雑貨屋さんで、印刷に関する切手を発見。
その一つはグーテンベルグの活版印刷発明から500年の切手、「500JAHRE GUTENBERG BIBEL」。"BIBEL"なので多分そう。
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Webで調べたら、西ドイツ1954年製と書かれてました。貴重なものが偶然見つかったものです。何とも言えぬこのイラストの雰囲気がいいです。
http://nskk.org/chubu/qanda/arekore/12.html



もう一つは「印刷機150周年」切手。フリードリヒ・ケーニヒと脇に書かれてます。状態としては上記のものと同じくらいの感じですが。。。50年以上前ならやはり活版印刷機でしょうか。印刷機の記念切手とは、ドイツらしいですね。
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他にミュンヘンオリンピックの切手や、綺麗な花の切手などを購入しました。まだ印刷に関する物とかありそうな気配なので、今度他でも探してみたいです。日本の切手はどんどん印刷技術が注ぎ込まれ「一体何色印刷!?」と思うほど。民営化してもその資金は大丈夫なのでしょうか!?(とはいえついつい買ってしまいますが)それは置いておいて、私はまずお札と切手の博物館に行こうかと思います。

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2008年1月25日 (金)

飾り罫の賀状

今年の年賀状印刷でお受けしたものの中に、飾り罫で年賀状を作成したものがありました。デザイナーMさんからのご依頼で、お持ちになったデザインから打ち合わせ。花形や罫線などをお見せした中から「細い飾り罫線で」とのご希望から、私の方でアレンジ&組版をさせていただきました。
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ごちゃごちゃある飾り罫から長さがあるものを探しだし、できるだけ罫を切らずに良い組み合わせができないものかと合わせていったのですが、見ているとこの罫線たち、かわいいです。


裏面も郵便番号が罫で7ケタ表しています。だいたいポストカードの住所面はクワタだらけ。
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Dsc07436 Mさんがお持ちになった段ボール(表が白く、裏は茶色)で印刷。印刷は大将にお任せです。っと進めていたのですが自動の印刷機では1mm弱の段ボールも何枚かで紙がローラーに挟まってしまい、このままでは機械も壊れ、紙もなくなってしまう状況になってしまったので手きんで刷ることにしました。機械がゴゴゴって鳴ったりしたトラブルに、いつもおしゃべりな大将もこの日は無言でした。

やはり段ボールは表面に柔らかみがあり凹みは出ますが、紙全体にしなりがないので、ローラーを通す活版印刷機には不向きなようです。







白に印刷された罫線がまたかわいいです。細かい模様まで出る所も良いですね。他にはない素敵な年賀状です。Mさん、ありがとうございました。

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飾り罫を中心にした作品を、今年は私もどこかで作ろうかと野望を抱いております。

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2008年1月24日 (木)

雪の東京

080123_1813先日の予報はずれとは裏腹に、今日は雪が降りましたね。皆さん、通勤は大丈夫でしたでしょうか。外を歩いても鼻が寒くて痛いです。でも私はマフラー、耳あて、手袋とモコモコ装備で万全です。
今月の私のテーマとして「新作を作らない」です。それは一体なんだろ?ってことなのですが、どうしてもすぐ次ぎを作りたいが先行してしまう時があり、他の色々な整理整頓が適当な所があるので、急ぎの仕事以外は「新作作らない月間」にしました。例えばポートフォリオを作るとか、サイトの内容を考えたり、色んな材料などのリスト作ったりってあと一週間くらいなのに、色々手がついていません。「散歩」も裏で少しづつ書いていますが、、、





今年前半に作るものの予定はおおむね決まっているのですが、その一つが「活版散歩」のペーパー版です。内容はあまり濃すぎず活版で作れればと。あまり無理に詰め込むと、一回で終わってしまいそうなので、続けられるものになればと考えています。まだまだ内容を検討中ですが、うまく伝わるように言葉をまとめるというのは大変ですね。

最近、活版工房の説明でも、プレゼンでも、このブログでも、人と話をしていても、言葉は受け取る側によって変わる場合もあるし、自分ではわかりやすく書いているつもりが上手くできていない場合もあるので、本当に難しいと感じています。また話す人によって、例えば20代の人と60代の方に同じ話方をしたら伝わらない所もありますし、テンポも大事。勉強することはいっぱいですね。

先日「凹み?かすれ?」を書いた後、「印刷見聞録」さんの方で「続・凹んでいるのが活版印刷!?」を掲載されて活版散歩も紹介していただきました。恐縮です。
「印刷見聞録」は活版もそれ以外の印刷でもとてもわかりやすく書かれているので、歴史ある技術のお話を是非読んでみてください。


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2008年1月20日 (日)

第8回活版工房を終えて

本日は活版工房の開催日でした。
とにかく工房の日は天気の良い確率がとても高いです。
そんな、綺麗な空をブログにアップしようと思ったら、、、メモリーカードに入っていた写真が殆ど壊れていた!というわけで、あまり写真がありません。残念。

000 参加された皆さまお疲れ様でした。
ここ数回「説明不足」の指摘を受け、「道具の説明を解りやすく簡潔に」との話をしていたのですが、、、なかなかなかなか。ハタから見ると先生にツッコミを我々が入れてる状況になってしまいました。講師の中心は60代くらいのこの道○十年。道具や専門用語は「当たり前」すぎて活版知らない人でも「知っているだろう」と無意識になってしまうこともしばしば。で、説明を丁寧にやろうと思うと深すぎてどこを説明しているのかわからなくなったり。これはずっと課題になっていきそうですが、周りからも補足をし、少しづつ改善を目指していきたいと思います。

皆さんとても集中されて、なごやかな雰囲気の中、楽しんで頂けたようで何よりです。まずは楽しくなければダメですもの!活版はパソコンと違って仕上がりがすぐ見てないので、ちょっとの作業でも頭も身体も使います。いつものとちょっと違う気分になって頂けてたら嬉しいですね。

来月はいつになるかは未定ですが、おそらく名刺で開催予定です。

工房の後、ムーブさん主催の「印刷表現のユニバーサルデザイン」のイベントに参加しました。色弱・白内障の方でも見えるようにする印刷物についてのお話が中心で、短い時間にとても解りやすくまとめて説明を受け、色々な点でとても為になりました。誰もが理解しなければいけない説明書、マニュアルなど、色の事も考えつつ、目に優しく見やすい活版で黒を印刷、なんていうのもユニバーサルデザインにならないか。等考えて終えた一日でした。

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2008年1月16日 (水)

凹み?かすれ?

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からふね屋さんのブログ、印刷見聞録に昨年末、「凹んでいるのが活版印刷!?」という記事が掲載されていました。この事については、自分ではどこかで書いたとばっかり思ってましたら、どうやら書いてないので今回に。

この題名通り「凹んでるのが活版印刷」と思っている方も多いのでは??

凹んでいるのが活版印刷の一番の特徴ではありません。凹みは押して印刷するため、出来てしまう副産物。本来タブーではありますが、私も凹みが欲しいときがあり、そういった効果を狙うときもあります。活版印刷は凹みを作るための印刷ではなく、ただ凹みが欲しい場合は「箔押し」があります。

現在プロとして長年携わってらっしゃる職人さんは、凹みがなく・ムラなく、はっきりとした印刷が美しいと叩き込まれています。これは実際にやってみるといかに難しいことなのか解ります。紙は性質によっては押して印刷されるのですから、凹みができることもある。そして弱くすればかすれなどのムラができる。それを一つ一つ、後ろで紙を貼ったりなどの細かな調整と丁度良い印圧を探し、時間をかけて印刷されるのです。だから凹みやカスレを注文され、心の葛藤と戦いながら印刷を受けている方が多いのです。今までは一番適する紙として、多くの方が「上質紙」や「アート紙」という一般的な紙のみを使っていた印刷所も少なくありません。それが一気に色々な紙が舞い込むようになったので、混乱していることもあり、職人さんたちも新たな取り組みをしている状態なのではないでしょうか。

単にそういう規則だったわけでなく、もちろんいくつか理由があります。活字は直鋳造でもなければ解版してまた使います。活字の硬質はそんなに固くなく、組んでる途中にピンセットを表面にひっかけたり、落としたりすればキズがつくのです。なので印圧の強さに耐えれる限度があります。

「だったら版が固ければ良いのですか?また版が潰れてもこちらが責任持てればいいのですか?」と質問されたことがあります。残念ながら版だけの問題でなく、印刷機の方の部品も傷ませることとなります。これは日本も海外も同じで、私も海外の印刷物が凹みが多く感じ、「日本と違うのかな?」と思ったことがありましたが、それは木版のように大きな版をしっかりと印刷するためには、それだけ力を加えなければならないため、結果凹みが出るくらい力が必要というだけでした。

ちなみに私もドイツで小さな文字のとき、大きな活字と同じくらいの圧強めで印刷していたら、そりゃぁこっぴどく怒られました。「印刷機も活字も壊す気か〜〜!!わかってるのか〜!!」と。

他、両面印刷で反対側がデコボコしていたら読みづらいですからなどもあります。現在の主流である、オフセット印刷との違いはどこ?と言われたら、印刷のインクがまず違います。化学反応で印刷されるものと、直接版を押しつける活版印刷では、黒の濃度や、くっきりと印刷されるところなど、違います。(この凹みができたりするのはその時々での状況や、版に凸版が混ざったりなど色々あるので、今回は一般的な理由を書いています。)

Dsc_0033 でも、凹みやかすれが欲しい時はありますよね。私も凹みがある方がいいときもあり、そういった作品も作っています。インクを載せず、空押しをすることもできます。そういうときは、柔らかい紙を探しましょう。探すとき、見本の紙にちょっと押してみて下さい(あくまで見本で)。もしそれで凹みがつかないようなら、活版印刷でもあまり凹みが出来ないですし、印刷にも負荷がかかってしまうので不向きな紙となります。後がつきやすいなら、凹みはできやすいです。ただそういう紙は当然他の取り扱いでも弱い部分があるので、注意してください。

かすれは、いかにもインクのノリの悪い紙であればいいという考えもあります。表面にテクスチャーがあったりすれば、カスレも出てきます。ただし、偶然にできるカスレを楽しむことになると思います。サンプルを持って印刷屋さんに相談しましょう。(上の写真のコースターはフワっとした柔らかい和紙なので、圧が弱くても凹みができます。また、栞は色々な紙を試し、やや堅めの紙から柔らかい物 まで、凹みがあったりなかったりです。ストライプのテクスチャの入った「NTストライプ(クリーム)」と「STカバー(真紅)」は前者はやや固くカスレも 出てますが凹みは殆どなし、後者は紙も薄く色のりも良いので、しっかりと印刷されていますが、薄い紙なので、凹みは少ないです)

そしてダメそうなのを無理にお願いしないこと。最初にも書いたように全てがダメなのではなく、こちらも理解した上で職人さんと話し合い、歩み寄って良いものが出来ていければと思います。今や大型機械などは、壊れたら部品がないという機械が殆どなので、負荷をかけすぎれば寿命が短くなる。皆で大切にしていきたいですね。

私が以前見た中での究極に美しい印刷は、今田さんがお仕事で刷られていた物(個人物なので公開はできませんが)。A5ほどの大きさのカードで、手きんで刷られたというのにムラひとつなく、そして厚紙なのに凹みもない。あそこまで行くのには何年かかるだろう。と道のりは長いな、と感じてしまいます。

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2008年1月13日 (日)

年賀状印刷

気が付けば、1月も半ば。
年賀状のお年玉当選ももうそろそろですね。

今年のLUFTKATZE年賀状は、黄・赤・青・緑を混ぜた印刷をしました。
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以前「DANKE」カードでは、手きんで円盤の方に色を何種か塗り、ローラーを固定して印刷しましたが、今回は版そのものにインクを塗りました。木版なので、版画と同じ要領なのかもしれません。高さが6cmくらいある活字なので、面積が大きいため手きんではなく自動で平台の機械で印刷。(圧を強くしないと、ベタが出ないため)ローラーで一つ一つ色を付けていきます。

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080113_02311回に刷れるのは3枚まで。3枚目は2回刷りをしないと色がつかなかったりもします。だからといって、最初にインクをのせすぎると、版に紙がくっついたり、2回廻って違う場所にも印刷されたり←。3枚印刷しては、版を開けて塗って、また印刷。まるで餅つきのようなテンポ(?)でした。そしてインクのしっかり載ったものは、1週間乾かないものもありました。



出来上がりの色は様々です。紙は版画用の紙と日本郵便の年賀葉書を使いました。
どちらも特徴がある仕上がりで、色ノリも良くできました。
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080111_1604 2008の後には、文字と文字の空間にゴシックで「あけましておめでとうございます」や名前など入れました。
木活字は不規則なサイズなので、この間に入れる組みが難しかったです。空間が多い方が大変なことは多々あります。

何枚かこの文字を入れずに作ったカードがあります。1月中にWebよりお買いあげいただいた方限定で付いてきます(数量限定)。

この手法は鉛活字では、あまり色がよく乗らないようです。また違うカードを近い内作ってみようと思います。

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2008年1月 7日 (月)

仕事はじめ

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皆さまお正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。私はお酒が飲めないということもありますが、とにかく食べまくっていました。我が実家は全てのお節料理が自家製。なので、一年の楽しみでもあります。私が作ったのは栗きんとんと錦糸卵(右の黄色いもの)。伊達巻きは白身のすり身などで作れるんです。毎年ですが、休みが終わった頃は「食べ過ぎた」と思ってしまいます。
というわけで、私のお正月はおせちとお参りと年賀書き。

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今年の年賀状は木活字を使用しました。全てが違うグラデーションでの印刷。
とにかく乾かなくて、ストーブにあてたりドライヤーかけたり。乾いた順から書いていきました。制作途中についてはまた次回。

今日から仕事始めの方も多いかと思いますが、私も本日より本格始動です(何だかんだと仕事をしていましたが、、、)。年の始まりですから元気にスタート切りたいと思います。

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2008年1月 1日 (火)

Ein gutes neues Jahr!

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新年あけましておめでとうございます!
2008年が皆さまにとって健康で良い年でありますように。
LUFTKATZEは挑戦、発展の年にしたいと思います。
今年もよろしくお願い致します。

LUFTKATZE

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