ドイツでの軌跡 - 4 クリスマスカード
クリスマスカードの作成開始です。
練習なので、指示通りに作っていきました。
「ドイツの正式なクリスマスカードのサイズ」いうことで、長方形(約210 × 105)の大きさに指定。ドイツ語でクリスマスは「Weihnachten ヴァイナハテン」です。
「frohe」はうれしい、喜びなどですので、メリークリスマスが「フローエ、ヴァイナハテン」になります。
大きい文字は68ptの木活字。積み木みたいに軽いです。
欧文は鉛活字の場合、字間を考えられて鋳造されているので基本字間の調整がいらないですが、木活字は少し調整がいりますので、「ih」の間や「ac」の間などに1ptか2ptのトタンを入れていきます。
「クリスマスと同時に年始の挨拶もいれるから、表はメリークリスマス、開けるとニューイヤーにしなさい。それに紙に余白があるから、自分の名前と絵でも入れて小さなカードも作りなさい。」
と。表のヴァイナハテンの後に「und(英語のand)」を小さく入れ、開けると「ein gutes neues Jahr(英語でA Happy New Year!)」と入れることに。
クリスマスが本場だけあり、クリスマス関連の絵や花形が揃っています。
行間にロウソクや鈴の花形を入れることにしました。
とても盛りだくさんな内容。。。
紙を切る機械があるので、余白まで作ってから切れるんです。
いつも先に切っている(しかも手切りが多い)ので、とても贅沢に感じます。
「クリスマスの色は絶対に赤と緑!」と指定をされ、組み上がった所で印刷開始。
日本での校正機のような印刷機で刷ります。こちらではポピュラーに使われているそう。 Max Simmel 社 1964年Nürnberg製(ちなみにこの機械を輪転と間違える人が多いですが、円圧式です。)
ローラーは自動で動き、ペダルで紙をおさえるレバーを上げ、紙を挟んで位置を決めたら、ハンドルをぐるりと圧胴と紙を動かします。このハンドル、文字が大きければ大きいほど回すのが力がいります。
そして印刷機の音がモールス信号のような音がして、とても不思議な感じでした。
グルグルと印刷をしているとクリスタさんが、
「ゴールドもクリスマスの色だわ。私が印刷するからあなたは乾かない内にパウダーをつけなさい」と提案され、印刷交代。
赤の上にゴールドのパウダーを載せ、後ろから赤がうっすら見えるように。なんて贅沢な!!
出来上がった物は上に吊して乾かします。挟んであるのですが、まったく後も付かないくらいのちからで、紙を上げるだけで挟まるのでとっても便利。日本にも欲しいです。
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