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2007年8月

2007年8月27日 (月)

活版工房夏祭り(第5回)を終えて

Dsc_00378月25日土曜日、活版工房夏祭りを開催しました。
祭りに相応しく快晴!!
工房で暑さにバテないよう、扇風機もご協力いただきました。
←今回から入り口に置くパネルも出来ました!

ワークショップに参加の皆さま、見学にいらして下さった皆さま、
本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
今回は、初の試みで2部制。そして宋朝体の名刺。
紙も7種類から選んでいただきました。パルパー2種、NTナチュラル2種、ハーフエア・ヘンプ、モロー、アペリオ。
そして取材も前半にMXTV、後半はテレビ東京と入り、スタッフも緊張していました。



まずは宋朝の名前を組み、順番に印刷、そしてまた裏面を組んで印刷。
文選はいつものワークショップと違って欧文だけなので、ちょっと物足りなかったでしょうか。
全体で2時間弱だったので、少々慌ただしかったかもしれません。
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宋朝体を販売している「築地活字」の平工さんや、「吉田印刷所」の吉田さん、紙を提供いただいた「山櫻」の内田さんもいらしてくださいました。講師はいつもの弘陽・三木さん、中村活字の中村さん、そして今回初めてメインにお願いしました日本名刺センターの杉田さん。アシスタントの金子さん、海岸印刷の藤本さん、ルフトカッツェの平川は作品と組版の展示を致しました。
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Dsc_0360 最後には皆さまが「楽しかった」と言って頂き、本当に嬉しいです。
言い訳はしてはいけないのですが、初の企画とはいえ、途中で混乱する場や急かす所もあり、参加者の皆さまには大変申し訳なかったです。今後の課題とします。。。(もしかすると幻の企画になるかもしれません。)

色々ご協力いただきました皆さまに感謝申し上げます。
そして、ご来場いただいた皆さま、参加された皆さま、
本当にありがとうございました。



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2007年8月24日 (金)

活版工房前日

活版印刷、取り上げて下さるメディアがとても増えた気がします。

さて、今週末の活版工房は初の「名刺」。しかも宋朝体を使います。
宋朝は、以前「宋朝体を組む」の欄にも載せた書体です。
↓これも宋朝体を使っています。
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ワークショップ参加者のお名前が、鋳込み終わって、今日の夜か明日には工房に届く予定。ステキな活字を楽しみにしていてください。
そして、紙も5種類は用意しています。全て山櫻さんのご協力のもと、竹尾さんの紙を使用します。

展示はABCの時と重なるものもありますが、組版や作品も展示します。
何しろ活版工房を開催している場所は、平日毎日お仕事をなさっている「現場」を借りるので、大がかりな片づけは前日夜か当日朝。そんなわけで、いつもワークショップ前はバタバタしていて申し訳ないですが、大目に見て下さい。

スタッフ一同お待ちしております。


活版工房夏祭り 
2007年8月25日(土) 13時〜17時
ワークショップ(募集終了)と作品・組版展示、活字で遊ぶなど。
詳しくは活版工房ブログへ  http://kappan.exblog.jp/

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2007年8月22日 (水)

オフセット印刷と活版印刷

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先日、とある方に活版印刷で印刷した小さな文字(6pt〜8pt)を見せると、「普段、老眼鏡をつけないと見えないこんな小さい文字が、スッと目に入ってくる。不思議ね」と言われました。「目にやさしい」と言われますが、まさにその通りのお言葉に驚きです。文章も読んでいて疲れないと言われます。では、今の印刷とどう違うのでしょうか。

現在、私たちが見る印刷されたものは「オフセット印刷」と呼ばれる方式のものが大半になります。
印刷方法には,凸版印刷,凹版印刷,平版印刷があり、オフセットは平版にあたります。
平版には他にリトグラフなどもあります。

活版印刷は凸版。他にはフレキソ印刷。
では凹版は?
グラビア印刷(雑誌のグラビアページはほとんど使われている)が今の代表でしょうか。金属や石などに彫り、凹みによる残ったインクでプレスして印刷します。紙幣やパスポートなど細密なものに使われるのが多いです。

凸も凹も紙に接するのに対し、オフセットは版から直接、紙に印刷しません。
フィルム(版)につけられたインクを、一度画像をゴムのドラム(ブランケット)に転写し、そこから紙に印刷します。水と印刷インク(油性)が反発するのを利用し、化学的な印刷なのです。
直接版と触れないため、凸凹もなく摩擦が少ないので、精密で大量印刷が可能となったのです。

活版印刷は正に押しているので正反対です。

では、どちらがいいか?ということになると、それは用途によってです。
大量印刷や色の再現性、多色刷り、写真や細い線などはオフセット印刷が威力を発揮できるでしょう。文字もパソコンからできるので多くの書体が使えます。カラフルな印刷物が見れるのもオフセットやグラビア印刷のおかげです。

Dsc03790 ただ、たとえば黒い文字を印刷したものを、オフと活版で並べて見ると、活版の方がとてもはっきり見えます。黒もはっきりといしていて、インクを直接、版で押しているので凹みが少しできるのです。直角に彫られた活字はシャープに紙に押されるので、印刷されたものがはっきりと見えるのです。ゆえに「人」を紹介する名刺には、とても合う印刷と思います。

そして、「誰でも読める、やさしい文字」なのかもしれません。


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2007年8月19日 (日)

散歩11 真映社

先日樹脂版をお願いしたときに見せて頂いた、真映社さんです。
竹橋と神保町の間の神田錦町にあり、竹尾の本社にも近いです。

丁度夕方頃、亜鉛版を作る所だったので、出来上がるまでを見させていただきました。
凸版での活版では絵や活字でない文字など、主に樹脂版や亜鉛版を使用します。
他にもマグネ版や銅版などもあります。
ちなみに亜鉛版は活版専用ではなく、箔押しや平圧機でフィルムなどに印刷する場合にも使います。

亜鉛は劇薬の硫酸を使うので、使った分は貯めて業者に持っていってもらうそうです。腐食させるのに使います。

版に印刷する部分を転写し、チェックをして一度洗浄します。
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亜鉛は劇薬の硫酸を使います。腐食をさせるのですが、この使った液体は普通に捨てることはできませんので、貯めて業者に持っていってもらうそうです。洗浄の時に水を使っても硫酸に浸けた後の場合、やはり捨てれないので、分解して貯めるのです。
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これが分解し、貯蔵する機械です。
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腐食が終わったら機械に入れて凸版になるのを待ちます。
一回作るのに、注文がこの面になるべく一杯になるのを待つそうです。劇薬を使うので、できるだけ一度に済ませられたらいいのですが、今回は半分弱での製版です。
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15分待っている間、樹脂製版の方も見させて頂きました。
これが樹脂を現像する機械です。ネガと樹脂を露光させ、その後この版が作られます。
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Dsc06183 お願いした版のネガを発見!!
樹脂には厚みの違いや、柔らかさが違うもの、APRという流し込みで作るもの(真映社さんは既に板状のものを版にする)などがあります。





15分たって「開けますよ〜」と声がかかったので急いで下へ。
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緑の部分が凸になって出来てきます。
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上がった版を乾かしながら洗って、前との差を計量します。
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そしていらない所は最後に削って(歯医者さんのようでした)出来上がり。
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とても丁寧に綺麗に仕上げてくださいます。
樹脂や亜鉛の凸版を作るときには是非相談してみてください。


株式会社 真映社

凸版製版 樹脂や亜鉛版など
メールでの入稿もできますので、ご連絡の上送付してください。

〒101-0054
東京都千代田区神田錦町1-13
tel  03-3291-3025 
fax 03-3291-5026
shin.ei@mac.com

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2007年8月15日 (水)

花形便箋

お盆に入り、一層暑い日々ですね。
活版工房のワークショップも沢山のご応募いただき、ありがとうございます!すぐに締め切りとなってしまい、毎回申し訳ございません!!しかし今回は見学や遊びに来て頂けるよう、他にもプチ展示や入り口に遊べる活字も設置いたしますので、是非いらしてください。

さて、LUFTKATZEの方は新作として少し前に花形を使った便箋を作りました。
中村活字さんの花形です。

花形和便箋&封筒」は創業から約100年の中村活字さんと銀座の趣を取り入れ、全て「和」をテーマにしています。和紙は柔らかい麻紙ですが、ボールペンなどでスラスラ書けます。
こちらは最初の100部に活字が付いてきます。
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Hanagata_wa07_2
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もう一つはクラフト紙での「花形箋〜Antique〜」。
手軽に使え、縦でも横でも使えます。あえて封筒はつくっていませんので、
ご自由にお使いいただければと思っています。
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Hanagata_an06_2

告知して申し訳ないのですが、好評をいただきAntiqueの方は現在在庫がなくなってしまいました。
HPでの次ぎの発売予定は10月になっています。

中村活字さん他でも置いておりますので、見かけた時にはお手にとって見てください。

以前、花形の母型を見せていただき、何かできないかと話していました。紹介も兼ねてまずは誰でも使えるようにと便箋にしてみましたが、今後花形シリーズとして他にも作っていく予定です。

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2007年8月10日 (金)

残暑お見舞い申し上げます

印刷所は殆どお盆がお休みになるので、直前はやや慌ただしい所が多いです。
職人の方々は来週待ちに待ったお休み、ゆっくりと身体を休めて欲しいです。

さて、活版工房のワークショップの告知を出しました!!
今回は初の名刺です。
Dsc06216 宋朝体は私も好きな書体で、巻物の表紙にも使いました。
明朝に比べても高い書体ですので、所持している活版屋さんも少ない事が多いのです。
スタッフも欲しいと思う名刺です。
いつもよりは簡易のワークショップですが、宋朝の活字も付いてきますので、ご興味のある方は是非ご応募ください。そしてワークショップに参加されない方も、是非遊びに来て下さい。


そして、お詫びと訂正です。

以前、暑中見舞い・残暑見舞いの印刷を定形で受け付けますと告知しましたが、諸事情により今回は見送ることになりました。申し訳ございません。
もし、今からでも残暑見舞いを、とありましたら個別にお受け致しますのでご連絡ください。

よろしくお願い致します。

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2007年8月 8日 (水)

巻物絵巻

梅雨明けしたと思ったら、溶けそうな暑さの毎日ですが、皆さま体調など崩されていらっしゃらないでしょうか。前回写真など載せていた制作物は、巻物絵巻として出来上がりました。


Dsc_4360 これは8月14(火)〜25(土)の本の展覧会
THE LIBRARY 2007」に出展致します。
15年続いている「本」であれば何でもという展覧会で、神宮前のトキ・アートスペースで開かれます。

日本昔話を2つ題材とし、全て活版印刷で作成しています。イラストも作成、文もアレンジ(山本さん作)しています。
素材は和を貴重に、和紙、麻糸、桐箱を使用。
厚い最中ではございますが、もしお近くを通られることがございましたら、是非お立ち寄りくだりお手に取って見てください。



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活版工房ワークショップの次ぎの告知ももうそろそろ出します。
よろしくお願いします!!

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2007年8月 3日 (金)

文選〜そして

活字を組む前に文字を拾います。「文選」です。
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今までカードなどの制作が多く、文選を短い文章しかやっていませんでした。
多くてもハガキ、そして「いろは」。あとは欧文。
「かな」はいろはで並んでいますので、順番に拾っていけばいいのですが、今回初めて少し長めの文章を拾いました。とはいっても、平仮名が多めの文章ですが。

とはいえ、多くの文字から漢字を探すのは一苦労。辺で別れていて、まずどのつくりかを見て探します。良く使う文字は一つにまとめられていたり(その印刷所が多く使うもの)、旧字のつくりで揃えられていたり(何故ここに!?と思うのもしばしば)、外字だったり、、、もちろん印刷所によって多少の置き方の違いがありますが、だいたい同じようなルールがあるのです。これをテンポ良く拾っていくプロの方はやっぱりスゴイです。

Dsc06131 逆に簡単な文字の方がどこにあるか探すのに困ります。なので、大将が学校の授業で配っているつくりの表を見ながら探していました。

文選箱一杯で約2kg。多くなってくると、ずっしりと左手に重みがきます。






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文選が終わったら組版へ。8ptの明朝で縦書きのものを組みました。
そして描いたイラストを、樹脂版をお願いしに神田の真映社さんへ。受け取りに行くと、最後の最後まで入念にチェックしていただいき、とてもキレイな樹脂版が出来ていました。
「今から亜鉛版つくるけど見てく?」と声をかけていただき、急ぎ足も気持ちはグラリ。有り難く見させていただきました(この時のはまた後日)

Dsc06194_2 今週は制作に集中していて、たまった「散歩」も書くことができませんでした。そしてあっという間に8月です。、大将の工房の裏では一週間お祭りがあり、太鼓と盆踊りの音がずっと聞こえてました。
そんな中、何をつくっていたかはまた次回。

←先日工房で皆で食べたお弁当。そらまめくんがかわいいのでつい。



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