« 散歩8 活字地金彫刻師・清水さん-1 | トップページ | Web散歩 印刷見聞録 »

2007年6月25日 (月)

散歩8 活字地金彫刻師・清水さん-2

「金」の文字と平行して8ptくらいの活字に円を彫られました。
その細い線の美しいこと!!
(残念ながら私のカメラではその鮮明さが写すことができませんでした)
大きい活字と小さい活字では、小さい活字の方が難しくないとか。
「大きいのはすぐ粗がわかってしまうから大変なんですよ」。
でも6ptに画数の多い文字とか本当にすごいです。

Dscn5910
Dscn5925


「好きな文字を彫りますよ」とおっしゃったので、見学者の一人が「木」をリクエスト。あっという間に出来たその文字でさらに驚いたのは、木の横線がものすごく細いこと。「本来はもっと細い」とおっしゃいますが、、、これぞ神業。

ここから仕上げで砥石で表面を研ぎます。
Dscn5940


活字の輪郭外を彫り落としていきます。
この工程を繰り返します。
Dscn5942





Dscn5951_1 清水さんの使われている道具はお仕事をされている時のものと同じです。
刃も自分で研いで作ります。1文字を殆ど一本で作業されるそうです。

小刃の隣はデバイダー、ルーペのついた作業台。






Dscn5955 この手から文字が生まれるのです。指で刃を止めて彫るとのことで、「刃が当たる所は最初堅くなって、そのうち弾力ができるんですよ。」と触らせていただきました。








会場には大日本印刷の中川原勝雄さんも。清水さんの兄弟子の弟子であり、なんと50年ぶりの再会だったそうです。道具など少し違うようで、「これはどうしてるの?」「この材料は〜」などこの技を知る同士だからこそできる会話が!!
Dscn5963
Dscn5964

あっという間の2時間が経ち、最後に清水さんから「去年の12月の人間会議に記事が載ったのだけど、欲しい人いたら今、家から持って来ますよ」と軽やかに 自転車で自宅へ!颯爽と帰ってこられた清水さんから購入させて頂きました。(宣伝会議出版の「人間会議」2006年冬号)家でじっくり読むと、会場で受けた感動とまた違った思いがジーンと込み上げてきました。

またおみやげとして、彫刻されたルビのカタカナの活字を頂きました!

今回このような機会を頂いて、感謝の言葉でいっぱいです。
技ももちろんですが、暖かい清水さんの人柄もとても印象的でした。

この伝統を受け継ぐ人はいません。
修行に修行を重ね、身体に叩き込まれた匠の技。
私たちはその目にしっかりと焼き付けておきたいと思います。



清水金之助さん

1922年(大正11年)生まれ。14歳で弟子入り。
5年で一人前になり、多くの活字を彫る。
戦後、地金彫刻工房を設立。5人の弟子を取る。
1956年、ベントン彫刻機の普及により、地金彫りは衰退。
ベントン彫刻木の母型彫刻に専念する。
2004年より地金彫りを再開。実演など行っている。

Copylights (C) 2007 LUFTKATZE. All rights reserved.



当日参加された方のブログ記事
また違った目で書かれていて、とても楽しく読めます。
この記事にはない写真などもありますので、是非ご覧下さい。

JAGAT プリンターズサークルblog

芋づる式に

海岸印刷

※上記のブログは全て清水さんの許可を頂いて掲載しております。転写・複写はご遠慮ください。



|

« 散歩8 活字地金彫刻師・清水さん-1 | トップページ | Web散歩 印刷見聞録 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 散歩8 活字地金彫刻師・清水さん-1 | トップページ | Web散歩 印刷見聞録 »