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2007年5月

2007年5月31日 (木)

歴史の文字ー記載・活字・活版

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先日一冊の本を頂きました。
東京大学から出版されていた「歴史の文字ー記載・活字・活版」。
1996年の東京大学総合研究博物館での特別展示の時のものです。

ネットで検索して見つけていて、本で欲しいがどうやら絶版らしいと思っていた所だったので、とても幸運でした。

印刷の前の記載からデジタルまでが書かれていて、活版印刷に関しても印刷機や活字についても記されています。その中で


『活版印刷を行うには印刷機から活字の一本に至るまで実に膨大な用具が必要となる。しかも、それらを一つひとつ組み立て、印刷を進行して行くには、百分の一ミリ単位の精度が要求される。その意味で活版印刷は、文字通り職人の手業に依存した「文字の小宇宙」と言える。

この「文字の小宇宙」という言葉に惹かれてしまいました。
たしかにあの活字に囲まれた空間は小宇宙と表現がぴったりと感じます。

冒頭の方では「銀河鉄道の夜」にも触れています。
ジョバンニが拾っていたのは「ルビ」だったんですね。
また改めてこちらも読みたくなってきました。

この本の内容は全てWebで見ることができます。全てを追ったわけではありませんが、最初の方を見たら図版や文章が全て同じだったので、全文が載っているようです。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/1996Moji/

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2007年5月28日 (月)

活字地金彫刻の実演会終了

Dscn5896 5月26日、高内さんと「雨にならなけばいいですね」と話していたら、そんな心配もなく快晴!!東京の「大田区文化の森」の活字研究会の一角で、清水さんの活字地金彫刻は行われました。参加された皆さまお疲れ様でした。




気が付いたら人だかりが出来て実演がスタート。
とても気さくなお人柄で「どんどん質問してね」と彫りながらお話をして下さいました。また彫った物を検査する方、高内さんからも説明して頂けました。
彫るその手から目を離す事ができず、質問も忘れて見入ってしまうこともしばしば。何もない地金に直接、小さいものはあっという間に彫られてしまうのには驚きの連続!もの凄い細い線もとても美しいので本当にびっくりしてしまいました。

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その他、詳しい事は訪問記として後日アップしていきます。
このような機会を頂けた清水さん、高内さん、活字研究会の皆さまに感謝いたします。本当にありがとうございました。

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2007年5月25日 (金)

カード作成中

今、カードを作っています。
ラフを周囲の方に見せてから「出来た?」と聞かれては「まだです。。。」と約2ヶ月。やっと形になりました。
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猫とテントウムシ、日本語とドイツ語を入れたバースデイカードです。
この中で活版の色んな技術を試みました。
猫はさすがに樹脂を使いましたが、他は全て活字。
組み版はすんなり出来たのですが印刷で四苦八苦し、大将と意見を出し合って進めていきました。斜め印刷の位置がなかなか合わなかったり、活版のインクは完全に乾いてしまうと「ノセ」が上手くできないので連携作業をしたり、活字を削ったり(←これは反則ですが)。

斜め文字の組み版と、色調合中。
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Dsc03659_1 あとは穴を空けて(手作業中)奥付と封筒に印刷したら完成する予定です。



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2007年5月22日 (火)

散歩7 吉田印刷所

Dsc03596_1 新富町に近く、築地と八丁堀の間の細い路地を入ったところに吉田印刷所はあります。建物は関東大震災の後に建てられたものというから、一体何十年たつのだろう。その趣は、扉を開けると肌で感じられます。

吉田さんに促されて中に入ると、活字がびっしり入ったスダレケースの数々。活字の数はとても多く、奥までその他道具で埋めつくされています。(活字は中村活字)
お邪魔したときは丁度ジーパンのタグの印刷が終わったところ。樹脂板で面付けしたものを刷っていました。
「オフセットではキレイに印刷されすぎるので、活版で擦れた感じが欲しいと言われたんだ」なるほど、そういう使い方もされるのですね。
そのほかにも薄い和紙に筆文字が印刷されているものなども見せて頂きました(お客様のものなので写真はとれませんでした)。まるで本当に筆で書いているような印刷はすごい。

Dsc03563 これらの印刷物が生み出される機械は3台。
一つは桜井のEXPRESS-DX。菊判4裁まで印刷できる大きな機械です。
切取線のミシン目や、ノンブルも入れられるそうで、実際に刷っているところでした。インテルのような板の先が刃になっていて、圧によって刷りミシンが入れられるそうです。

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あと二台はハイデルベルグの自動印刷機。小さい印刷物(封筒など)に使っています。
ボタンで調整するタイミングがあり、それがズレるとうまく印刷できないそうで、操作には熟練された腕が必要なのです。またこの印刷機はカッコイイ重厚感ある音を奏でます。

様々な印刷物に携われてきた吉田さん。ミズノプリンティングの水野さんとは、復刻版の欧文活字でグーテンベルク「42行聖書」を組むのにも参加しました。また日本の祭りが好きで、今でも御輿を担いでいるそうです。そしてお酒も大好き。
話しているときはとても穏やか。印刷物からも伝わってくる暖かみは、吉田さんそのものだと言えるのではないでしょうか。



刷りミシン入用の刃。伝票そのものも活版でできますが、
この時は切り取りの部分だけ活版を使用。
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所狭しとインクや込め物などの道具が置かれている。
大きな文字の数字や、切手と組み合わされた活字なども発見!
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Dsc03606_1 吉田印刷所

tel:03-3551-9879  fax:03-3551-3250
新富町より徒歩3分、築地より徒歩5分

封筒、ハガキ、和紙、菊判までの大判も印刷できます。刷りミシン入りやノンブルも印刷可能。
電話にてご連絡ください。


 

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2007年5月15日 (火)

<募集>活字地金彫刻の実演、講演会のお知らせ

B0009400_11353033_1岩田母型の高内さんからのご案内です。

活字は、彫刻母型(ベントン彫刻機)から作られる時代になるまで、人の手で直接金属に彫られていました。
文字の下地を金属に書かず、定規とデバイダーで水平垂直だけを引いて彫っていきます。弟子入り後、厳しい修行を経て彫刻師となり、やっと漢字が彫れるまでに5年はかかるそうです。

その彫刻師、清水 金之助さんの実演、講演を大田文化の森で行われます。
また、岩田母型製作所、社長の高内さんから活字についてお話し頂けます。
清水さんは御年85歳!
貴重なお話と直に彫る所を是非ご覧になってください。

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清水 金之助 1922(大正11)年1月10日生

昭和11年(14歳)に彫刻師、故馬場政吉氏に内弟子入り
昭和20年 東京都大田区に地金彫刻工房設立。
昭和36年 ベントン彫刻機の普及による地金彫り衰退後、岩田母型に入社し母型彫刻に従事。その後独立。
昭和50年 彫刻業廃業後、実演など行う

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日 時:2007年5月26日(土)13時〜15時

会 費:2000円
※参加された全員におみやげがあるそうです。

募集人数:約15人

会場:大田文化の森
JR大森駅西口から東急バス・池上方面行(蒲田駅、池上駅、洗足池行等)で大田文化の森下車1分
http://www.ne.jp/asahi/tokyo/ld/kouen03/_map_tmp.html

申し込み先:luftkatze@gmail.com(担当:活版工房@平川)
※:今回は活版工房のアドレスではありません。お気を付け下さい。

お名前、住所、電話番号(当日連絡の取れる)、職業、またお聞きしたいお話などございましたら明記の上、お送りください。


締め切り:5月19日

皆さまのご応募お待ちしております。



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2007年5月12日 (土)

活版印刷機/植字台譲ります!!<終了>

Dsc03610 活版印刷機を緊急に処分する、とのご連絡を「散歩5」でご紹介した今田さんから連絡を受けたのですが、まだまだ使える貴重な印刷機だったのでもったいない!!と思い、活版工房/散歩にて3日間限定で欲しい方を募集します。
時間はありませんがもし欲しいという方がいらっしゃった らご連絡ください!!
また、植字台も必要な方にお譲りします。(写真の備品は付きません)

Dsc03614_2 どちらも今田さんの長年愛用されていたものなので、大切に使って頂けるならお譲りしたいと
のことです。

ただし輸送費は自己負担となります。(場所は東京・八丁堀です)
問い合わせも歓迎いたします。宜しくお願い致します。
※活版印刷機締め切り:5/14(月)、植字台締め切り5/15(火)









■活版印刷機:ホーメン工業株式会社 全自動プラテン印刷機 SWAN75
・大きさ:約1.5m四方
・印刷可能サイズ:約往復ハガキくらいまで
・印刷機専用の備品は揃ってます
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■植字台(台のみです)
・大きさ:約横170cm、縦175cm、奥行き70cm

条件:
・輸送料は自己負担(東京都中央区 八丁堀駅から3分)
・両方とも有効に使用して下さる方/活版印刷が好きな方(どちらも長年愛用された品ですので、大切に使って頂けるならとのこと)

よろしくおねがいいたします。
LUFTKATZE

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2007年5月 8日 (火)

散歩6 活版再生展

Dsc03541 5月の連休中、活版再生展が三軒茶屋のキャロットタワーで始まりました。
半年かけて準備してきた生活工房さん、オールライト工房さんの高田さん達、 SAB LETTERPRESSの武井さんなどの力が合わさった空間は、とても暖かみのある活版に相応しい会場となっていました。
高田さんの皆さんとは活版工房で何度かお会いしていましたが、どうなるかまったくわからなかったので、びっくり箱を開いたような気分で会場入り。初日から多くの方がいらしていて、オープニングパーティーも大盛況でした。


Dsc03545_1 活版の歴史や、貴重な道具なども展示。また、名久井さんや乙女印刷さんなど多数の作品も展示されています。
20日までにはイベントなども盛りだくさん。是非、足を運んで見てください。





小物も懐かしさを感じるものが多く、全体で活版を表現している。

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工房の三木さんも「活版の手」で出演。
その映像の良さに工房スタッフも嬉しくて騒いでしまいました。
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三軒茶屋駅 駅直結キャロットタワー
会期:2007年5月4日(金)〜2007年5月20日(日)
時間:11時〜19時
会場:ワークショップB(4F)/生活工房ギャラリー(3F)
※会期中無休・入場無料

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