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2007年4月11日 (水)

散歩3 イワタ活字

Dsc03214_1 創業、明治2年。長崎活版伝習所から始まりイワタ書体を世に送り続けている「イワタ販売株式会社」。

大正9年に岩田母型製造所という販売所が設立され、その後今のイワタ販売さんとなりました。

大森と蒲田の間に位置する大森工場では活字の鋳造・販売をなさっています。










Dsc03211_1_1扉を開ければ活字がズラリ。圧巻の一言です。
その数のすごいこと。これが二階分あるというのですからどこに何があるかわからなくなりそうです。棚に並ぶ活字はピカピカで眩しいくらい。初号からルビの大きさまで、様々な活字が並んでいます。

また、オリジナルの活字や新聞用のものなど、種類も豊富。「イワタ新聞書体」や「イワタ明朝体オールド」など、現在はDTPで復刻されてるものもあります。







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そして奥には鋳造機もまたズラリ。およそ20台近くはある機械は、長年動いてきているのが感じられて、懐かしさすら感じます。
鉛をガスで溶かして母型を元に活字が一つ一つ作られていくのですが、鋳造→印刷で使用→溶かしてまた鋳造と完璧なリサイクルの流れ。全体の流れと効率をよく考えられているのも、この技術の素晴らしい所なのです。(現在もし活字を捨てるなら産業廃棄物となってしまいます)

ですが、その技術を受け継ぐ所は少なくなり、残念な事にこの工場は今月で閉められるそうです。伝統ある歴史が一つなくなるのは、本当に寂しくてなりません。






活字の棚の数々。
ものすごい量の活字が並んでいて、「何を見たい?」と聞かれてもどれを見て良いやら迷ってしまいます。全て把握なさっている文選の方はスゴイ。

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左:溶かす原料、鉛を入れます。活字の鉛には強度を上げるためにアンチモン、錫が混ざっています。 右:活字がカタカタと出来上がって来ます。
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文選箱に入れるのも自動で出来ます。
例えば5号、1列20づつなど、ツマミで設定。Dsc03195_1

Dsc03197_1


手動の鋳造機!!稼働中です。

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Dsc03213_1 イワタ販売株式会社
大森駅より東急バス池上方面で大田文化の森下車徒歩5分

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